
5月の農作業(畑仕事)と自然暦について、ご案内いたします。
寒さが残る4月にくらべ、5月は気持ちの良い晴れの日が多くなり、いよいよ夏野菜の栽培が本格的になる月ですね。
現代のような天気予報という情報がなかった江戸時代の農家さんは、植物の開花や落葉、鳥のさえずりなど、季節ごとの生き物の姿や活動で、農作業に適した時期を知る目安にしていました。
そこから生まれた自然暦や口伝などは、現代の私たちも十分活用できるものがありますので、ご紹介いたします。
5月の農作業と自然暦|伝承農法から学ぶ春の畑仕事
日本列島は南北に長いので、気候が大きく異なります。
5月ともなりますと、多くの地域で夏野菜の苗を植え付けられるようになりますが、夜間はまだ防寒対策が必要な所もあります。
この時期、江戸時代の農家さんは、草花の開花や動物の活動で、畑仕事の適期を知る目安にしていました。
5月 藤の開花を指標にする伝承農法

昔の農家さんは、藤の花が咲く頃 5月(旧暦4月)を目安に、ゴーヤ(ニガウリ)、オクラ、落花生などの野菜の種をまいていたと言われています。
なお、昭和時代に導入された モロヘイヤも、この時期の種まきがおすすめです。
5月 八十八夜の頃に行う農作業

五月一日の頃は、「八十八夜」です。
「八十八夜の別れ霜」と言われているように、立春から数えて八十八日目にあたる この時期から、霜が降りる心配がなくなりますので、夏野菜の定植を終わらせます。
現代では、ゴールデンウィークを一つの目安にすると良いかもしれませんね。
※ 地域によって、苗の定植時期は異なります
5月 立夏の頃に行う農作業

五月五日「立夏」の頃の農作業です。
早生品種のダイズ、オクラ、インゲン豆、アズキなどの豆類の種まき、落花生、トウモロコシ、ネギや春夏キャベツ、綿(コットン)、朝顔などの種まき、種ショウガの植付けを行います。
5月 小満の頃に行う農作業

五月二十日「小満」頃の農作業です。
サツマイモのつるの植付け、ポットで育てているトウモロコシの苗を植え付け、ジャガイモの追肥と土寄せ、チューリップ、ヒヤシンス、水仙など球根類の掘り上げを行います。
夏野菜の苗の選び方

※ image
ホームセンターや園芸店などで販売されている「夏野菜の苗の選び方のポイント」について、ご紹介いたします。
選び方のポイントは3つありまして、
💡節間がつまったドッシリした苗
💡葉が左右均等で、日焼けしたりしていない苗
💡根っこが白いもの
です。
苗を選ぶ際、サイズのおおきなものに目がいきがちですが、節と節があいたヒョロっと徒長している苗は生育が芳しくなく、寒さに弱く、病気にかかりやすい傾向にあるようです。
また、育苗ポットの裏底をご覧になってみてください。
根が茶色くトグロを巻いている苗は、古く老化している場合がありますので、根っこが白いものを選んでみてくださいね。
夏野菜の苗の植付けにおすすめの時間帯

夏に向け どんどん成長する夏の野菜は、晴天の午前中の定植がおすすめと言われています。
なお、夏野菜の苗を購入した場合は、すぐに植え付けず、環境に慣らすために 栽培する場所の近くに1週間ほど置いておくと良いとも言われています。
その際、育苗ポットが乾燥しないよう、潅水をしてくださいね。
まとめ

5月の農作業(畑仕事)と自然暦について、お伝えいたしました。
江戸時代の農家さんは、季節の移り変わりに敏感で、植物の開花や落葉、鳥のさえずりなどの生き物の姿や活動で、農作業の適期を知る目安にしていました。
そこから生まれた自然暦や口伝などは、現代の私たちも十分活用できるものがありますので、ご参考いただけましたら幸いです。
なお、地域によっては、夏野菜の苗の定植にはまだ早い所もあると思いますので、周囲の農家さんの畑の様子を観察してみてくださいね。
「参考文献」
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