
7月の二十四節気と七十二候について、ご案内いたします。
7月は、旧暦の6月にあたり「水無月」といいます。
梅雨が明けて、本格的な暑さが到来するのがこの頃です。
私たちは現在、新暦にて暮らしておりますが、「旧暦」を意識してみますと、豊かな季節感を味わうことが出来るかと思います。
※ 掲載の画像はイメージです
7月|二十四節気と七十二候および雑節(旧暦6月)
現在の7月(新暦)を基に、二十四節気と七十二候を掲載しております。

7月の二十四節気と七十二候(旧暦6月)
7月(旧暦6月)の二十四節気と七十二候を、ご案内いたします。
二十四節気と七十二候は、時系列にてご紹介いたしますので、混合しております。
◎二十四節気「小暑」しょうしょ―新暦7月7日頃

本格的な暑さが到来する、前の段階が「小暑」です。
そして、この日から「暑中」に入ります。
◇七十二候 第三十一候「温風至」あつかぜいたる―新暦7月7日~11日頃
あたたかい南から吹く風が吹く時期です。
温風というと、ぬるい風を連想してしまいがちですが、本来の温風は、あたたかい南風のことを示していたようで、夏の季語になっています。
◇七十二候 第三十二候「蓮始開」はすはじめてひらく―新暦7月12日~16日頃

蓮の花が開き始める時期です。
◇七十二候 第三十三候「鷹乃学習」たかすなわちわざをならう―新暦7月17日~22日頃

「鷹乃学習」は、今年生まれた鷹の子が、飛び方を覚えて空に飛び立つ意味をもっています。
生まれてから一か月ほど経つと、幼鳥は親鳥とおなじくらいの大きさに成長し、巣の中で幾度も羽ばたきを繰り返したり、ジャンプをしたり、近くの枝に移ったりと、「学習」するのだそうです。
やがて鷹の子は 独り立ちをし、力強く羽ばたいてゆきます。
◎二十四節気「大暑」たいしょ―新暦7月23日頃
暑さが極限に達する時期で、梅雨も明けて、強烈な日差しが照り付ける日々が続きます。
◇七十二候 第三十四候「桐始結花」きりはじめてはなをむすぶ―新暦7月23日~28日頃

青桐の花が実を結ぶ時期です。
この時期の桐は「青桐」です。枝や幹が黄緑色で街路樹に用いられることがあります。
一方「桐」は、五月に藤色の花が咲きます。
◇七十二候 第三十五候「土潤溽暑」つちうるおうてむしあつし―新暦7月29日~8月2日頃

土が湿り蒸し暑くなる時期です。
生い茂った草むらが、強い日差しに照らされて放つ、むせ返るような熱気を「草熱れ」「草の息」と呼ばれます。
◇七十二候 第三十六候「大雨時行」たいうときどきにふる―新暦8月3日~8月7日頃

昨今、各地で豪雨が多発していますが、昔からこの頃は大雨が降る時期だったようです。
現代では、ゲリラ豪雨などと 刺激的な形容になってきていますが、古は、夕立ちのことを「銀竹」「滝落し」「篠突く雨」「覆盆の雨」などと呼んでいたそうです。
| ―昔の大雨の形容例― | |
| 銀竹(ぎんちく) | 激しい雨が銀色の竹に見えることから |
| 滝落し(たきおとし) | 滝が落ちる様子になぞらえたことから |
| 篠突く雨(しのつくあめ) | 篠竹(竹の種類で細く群がって生える)を付きたてるように見えることから |
| 覆盆の雨(ふくぼんのあめ) | お盆をひっくり返したような降りかたから |
7月(旧暦6月)の季節感
この章では、7月の季節を感じていただくよう、この頃に見られる動植物、行事、味覚などについて、ご紹介いたします。
七夕の節句(たなばたのせっく)

七月七日の頃の天の川は、まだ低い空にありますが、旧暦の七夕の頃(現在の八月七日の頃)に、頭上に横たわるようになります。
現在は新暦ですので、天の川を眺める際は、八月八日頃がおすすめですね。
朝顔_あさがお

朝顔の歴史は古く、奈良時代の末期に 薬草として渡来したと言われています。
朝顔の漢名は、「牽牛花」。牛を牽いて交換するほど、大変貴重な薬草として扱われていたそうです。
浴衣__ゆかた

今では、夏のファッションとなっている浴衣は、古くは蒸し風呂に入る時に着る着物でした。
湯船につかるようになる江戸時代になると、浴衣は湯上りの汗取り用の着衣に変わってゆきました。
時代で用途は異なりますが、浴衣は日本人とって伝統的な着衣として継承されていますね。
蓮_はす

7月は、蓮の花が咲き始める頃です。

もともと、蓮は「はちす」と呼ばれ、蜂の巣に似ていたのがその名の所以なのだそうです。
蓮根は、今でも食用としていますが、実は 葉っぱ、茎、根のほとんどのすべての部分が食用・薬用となるのだそうです。
中元_ちゅうげん

道教では、(中国の宗教。中国古代の民間信仰や神仙説に道家の思想などが加わったもの)旧暦1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元として、三元節という祭日にしていました。
このうちの「中元」は、日本ではお盆の時期で、親族が訪問し合い、供え物を贈り合い、祖先と食事を共にするという風習がありました。
現在では、その中の贈り物だけを「お中元」と呼ぶようになりました。
鱧_はも

関西地方で珍重されている鱧は、祇園祭や天神祭が行われる頃が旬です。
そのため鱧は、「祭鱧」と呼ばれ、昔から楽しみにされていた魚だったそうです。

小骨が多い鱧は、「骨切り」という職人技を要しますが、上等なカマボコに用いられたり、残った皮も残さず味わうことができます。
土用

土用は、土の気が旺盛にあるという意味のある「土旺」がなまったものとも言われています。
現在、土用は 立秋の前の夏の土用だけですが、本来は 立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指し、年に4回です。

現在では、土用の頃に鰻が食されていますが、昔の人は鰻をはじめ、蜆やあんころ餅、たまご、にんにくなどを食し、厳しい暑さに耐えうるよう体力を付けていたのだそうです。
花火

夏の風物詩といえば、花火ですね。
有名な東京の隅田川花火大会は、飢饉や疫病で亡くなった人の供養として、徳川吉宗が花火を打ち上げたのが始まりと言われています。
まとめ

7月(旧暦6月)の二十四節気と七十二候を ご案内いたしました。
私たちは現在、新暦にて暮らしておりますが、旧暦を意識してみますと豊かな季節感を味わうことが出来るかと思います。
あなたがお住いの地域の動植物を、観察してみてくださいね。
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[参考文献]
[参考サイト]

