
8月の農作業(畑仕事)と自然暦について、ご紹介いたします。
夏野菜の収穫や、畑の草刈りなどで大忙しの8月ですが、暦の上では秋が始まります。
昔の農家さんは、植物の開花や落葉、鳥のさえずり、動物の行動や虫の鳴き声などを目安に、作物を育てていました。
現代でも、雨、風、雷などの天候や、季節によって移りゆく草花の生長が、野菜づくりの指標となるものがありますので、ご紹介いたします。
※ 掲載の画像はイメージです
8月の農作業と自然暦|伝承農法から学ぶ夏の畑仕事(旧暦7月)
二十四節気を目安にした畑仕事
8月に行うおもな畑仕事です。
内容は、地域によって前後します。
| 二十四節気 | 時期 | おもな畑仕事 |
| 立秋 | 8月7日頃 | ・夏野菜の収穫 |
| ・ナス、ピーマンの更新剪定 | ||
| ・夏まきキャベツ、ニンジン、カリフラワーなどの種蒔き | ||
| 処暑 | 8月23日頃 | ・秋ダイコン、ハクサイ、キャベツなどのアブラナ科野菜の種まき
・タマネギの種まき |
※地域によって前後します。(参考文献 久保田豊和著「新版 暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二ヵ月」)
季節の目じるし
鶏頭の花が咲いたら、秋野菜の種まきの合図

8月は残暑が最も厳しい頃ですが、暦の上では秋の気が立ってきて、夕方には虫の音が聞こえてきます。
昔から、鶏頭の花が咲いたらニンジンやハクサイ、ワケギの種を蒔く頃と言われていますので、目安にしてみてくださいね。
各地の伝承
[453]ツクツクボーシが鳴くと秋の節に入る。
(福岡県糟屋郡若杉山下)[463]南瓜の蔓が伸びれば大風
(熊本県八代地方)引用 川口孫治郎著「自然暦」
まとめ

8月の農作業(畑仕事)と自然暦について、ご紹介いたしました。
昔の農家さんは、植物の開花や落葉、鳥のさえずりや動物の行動などを目安にして、農作業を行っていました。
現代でも、雨風の音や、植物の生長は、野菜づくりの指標となるかと思いますので、参考になさってください。
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[参考文献]
・川口孫治郎「自然暦」
・新版暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二カ月


