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9月|二十四節気と七十二候(旧暦8月)

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9月の 二十四節気と七十二候について、ご案内いたします。

9月は、旧暦8月葉月はづきにあたります。

私たちは、新暦で暮らしておりますが、旧暦を意識してみますと、季節の移ろいを感じることが出来ると思います。

本ページは、旧暦を意識した表記になっております。新暦と旧暦は、おおよそ一月ほどズレがありますので、文中、違和感を覚えられるかもしれませんが、9月を実際はひと月前の気候と想像して、お読みになってみてください。

※ 掲載画像はイメージです

9月について

葉月、月見月、草津月、壮月

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9月は、旧暦8月にあたり「葉月はづき」といいます。

葉月のほかに、この時期の月の異名は 月を意識した「月見月つきみづき」や、暑さが和らいで萎れていた草葉が力を取り戻すのにちなんだ「草津月くさつづき」「壮月そうげつ」などがあります。

9月|二十四節気と七十二候(旧暦8月)

9月の二十四節気と、七十二候をご紹介いたします。

時系列にご案内いたしますので、それぞれ混合しております。

二十四節気「白露(はくろ)」 (新暦9月8日頃)

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ようやく秋めいてくる時期です。

昨今、この時期は まだまだ猛暑が続いていますが、暦では秋になります。

白露はくろ」は、空気中の水蒸気が冷えて露になり、白く見えることです。

七十二候 第四十三候「草露白」 (くさのつゆしろし_新暦9月8日~9月12日頃)

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露が白くなって光って見える時期です。

この頃の露を、先人は「月露」と呼んでいました。

月露は文字どおり月と露のこと、もしくは 月の光映った露のことをいいます。

自然を暮らしに結び付けていた昔の人は、ロマンチックだったのですね。

七十二候 第四十四候「鶺鴒鳴」 (せきれいなく_新暦9月13日~9月17日頃)

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鶺鴒せきれいが鳴く時期です。

鶺鴒のほとんどは、一年中 見られる留鳥ですが、白鶺鴒はくせきれいは、以前は寒くなると本州以南へやってくる鳥だったそうです。

鶺鴒鳴せきれいなく」がこの時期になっているのは、そういった理由からかもしれませんね。

七十二候 第四十五候「玄鳥去」 (つばめさる_新暦9月18日~9月22日頃)

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燕が南の国へ渡ってゆく頃です。

この時期の燕のことを、「秋燕」と呼んでいます。

二十四節気「秋分」 (しゅうぶん_新暦9月23日頃)

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秋分は、暦では 秋の真ん中になります。

春分と同じく、昼と夜の時間が等しくなって、太陽が真東から昇り、真西に沈む日です。

なお、天文学的には、春分から冬至の前日までが「秋」になります。

七十二候 第四十六候「雷乃収声」 (かみなりすなわちこえをおさむ_新暦9月23日~9月27日頃)

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雷が鳴らなくなる時期です。

昔から、雷の多い年は豊作と言われています。

もともと稲妻は、稲のつまという意味で、古くは夫も妻も「つま」と呼んでいました。

昔、雷は 稲をはらませると思われていたので、このように呼んでいたのだそうです。

七十二候 第四十七候「蟄虫坏戸」 (むしかくれてとをふさぐ_新暦9月28日~10月2日頃)

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虫が冬支度を始める時期です。

昔は、「虫」は昆虫だけでなく、蛇やカエルなどにも使われていました。

蛇は、春の彼岸に穴を出て、秋の彼岸に穴に入ると言われてきました。

昔の人は、秋の彼岸を過ぎて見かける蛇を、「穴惑い」と呼んでいたそうです。

七十二候 第四十八候「水始涸 」 (みずはじめてかるる_新暦10月3日~10月7日頃)

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水田を干し、稲刈りに備える時期です。

稲の穂が垂れる頃、田んぼでは稲刈りに備えて水を流し出す作業をはじめます。

これを、「落し水」といいます。

9月(旧暦8月)の季節を感じる

この章では、9月頃の動植物、食べ物、行事などを、ご紹介いたします。

旧暦8月の 季節を感じてみてくださいね。

十五夜(じゅうごや)

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旧暦では、十五日の月は いつも満月ですが、普通は「十五夜」というと、旧暦八月の「中秋の名月」のことをさしているようです。

なお、十五夜の前日の月は「待宵まつよい」、十五夜の翌日は「十六夜いざよい」、「立待月たちまちづき」「居待月いまちづき」「寝待月ねまちづき」などと呼んでいました。

昔の人は、現代より はるかに月を身近に感じ、月が出るのを待っていたのがうかがえますね。

衣被(きぬかつぎ)

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現在では、里芋を皮のまま茹でたものを「衣被きぬかつぎ」と呼んでいますが、もともとは、女房詞にょうぼうことばで里芋のことでした。

十五夜に 先人は、満月を象徴した衣被を備えて、収穫した穀物の実りに感謝し、翌年の豊作を祈願していたのだそうです。

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なお、月見団子は もとは衣被をかたどったものと言われています。

衣被もお団子も「満月」を表しているのですね。

※ 女房詞(にょうぼうことば)
室町時代初期頃から宮中の女房が使い始めた隠語で、上品な言葉遣いから徐々に庶民にも広がり、現代の日本語にも残る言葉

風船葛(ふうせんかずら)

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この時期に見られる風船葛(ふうせんかずら)が実を付けます。

紙風船のように細い蔓のところどころにぶら下がっている姿がとても涼しげですね。

棗(なつめ)

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なつめは、初夏にようやく芽を出し始めるので「夏芽」とも書き、古くから食用、薬用として使われてきました。

茶道で 抹茶を入れる器を「棗」と呼ぶのも、この実に似ているからなのだそうです。

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敬老の日

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社会に尽くしてくれたお年寄りを敬い、長寿を祝う「敬老の日」。

敬老の日は、昭和22年(1947年)、兵庫県野間谷村で 農閑期の9月15日を「としよりの日」と定めて、行事を行ったのが始まりと言われています。

なお、その時 招待されたのは、五十五歳以上の人達だったそうです。

秋明菊・秋冥菊(しゅうめいぎく)

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秋明菊・秋冥菊は、京都の貴船にたくさん生えていたと言われており、「貴船菊」とも呼ばれています。

いかにも秋らしいこの花は、「明=明るい」「冥=暗い」と、正反対な意味を持っているのが興味深いです。

明るい秋の青空に映えると思って名付けた人もいれば、秋の寂しさと幽玄を感じた人がいたのかもしれませんね。

葡萄(ぶどう)

山梨県の甲州葡萄の起源は、平安時代の終わり頃(1186年)と言われていますので、非常に古い歴史があります。

そして、江戸時代の初めに、日本独自のブドウ棚を作る栽培法が工夫され、一気に発展していったのだそうです。

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※ 品種はスチューベンです

わが家でも葡萄の蔓を軒につたわらせて育てておりますが、苗の植付けから3年目で50房以上収穫することができました。

農薬も肥料もほどこさず、袋がけもしないで育てましたが、状態のよい美味しい葡萄がなりましたので、あなたもおためしになってみられてはいかがでしょうか。

彼岸花

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秋のお彼岸の時期に咲く彼岸花ひがんばなは、曼殊沙華まんじゅしゃげとも呼ばれています。

曼殊沙華は 梵語ぼんごを(古代インドの古典語。サンスクリット語)そのままうつしたもので、直訳をすれば「赤い花」。蓮などと同じく「天界の花」とされています。

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極楽浄土は、西の彼方にあると信じられていました。

春と秋のお彼岸の日、先人は 真西に沈む夕日を見送りながら、亡くなった人を忍んでいたのだそうです。

秋刀魚

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秋の刀のような魚を、「秋刀魚」と記すのは なるほどですね。

魚の焼き上がりを美しくするために用いる塩を、「化粧塩」といいます。

化粧塩は、魚を焼く直前に全体にふることもありますが、尾っぽやヒレにたっぷりすり込み、形を整えてから焼きます。すると、身が焦げることなく仕上り、塩の部分がお化粧をしたように白く浮き立ちます。

単なる塩でなく、「化粧塩」と名付けた 昔の人は、情緒があったのですね。

鰯雲(いわしぐも)

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秋の空に見られる「鰯雲いわしぐも」。

鰯の群れに見立てて、この名が付いたと言われいます。

この雲は ほかにも、さばのまだら模様に似ていることから「鯖雲さばぐも」、魚のウロコのように見えることから「鱗雲うろこぐも」とも呼ばれています。

昔から 鰯雲は、雨が近づいているサインであったそうです。

鰯雲は 巻積雲です。この雲が出たあとは、低気圧や前線が近づいている可能性があり、天気が下り坂になることが多いのだそうです。

なお、この雲が見えると 鰯や鯖が大量になるとも言われており、それにちなんで「鰯雲」「鯖雲」という名が付いたという説もあります。

まとめ

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9月の二十四節気と七十二候について、お伝えいたしました。

旧暦と新暦とでは、おおよそ1月の差があります。

二十四節気、七十二候を意識してみますと、季節の移ろいを感じることが出来ると思いますので、ご参考になさってみてください。

[参考文献]

山下景子著「二十四節気と七十二候の季節手帖」

この記事を書いた人
ベジルナ

関東在住の主婦です。
江戸時代から伝わる農薬や化学肥料を使わない野菜の栽培法、旧暦、自然暦、季節の作物を使ったレシピ、おすすめしたい書籍などをご紹介しております。

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