昔農家さんが広く行っていたと言われている「野菜の培養土の作り方」を、ご紹介いたします。
先人は、畑と田んぼの土をブレンドして、野菜が育ちやすい培養土を作っていたのだそうです。
安上がりで、野菜がしっかり育つ培養土の作り方をご案内いたしますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
今回ご紹介する培養土は「育苗用の土」で、種まきには不向きです。種まき用の土は、細かい赤玉土などをお使いになってください。
安上がりでしっかり育つ!野菜の培養土の作り方|昔農家さんに学ぶ自家製育苗土
苗半作(なえはんさく)
「苗半作」という言葉があります。
この意味は、苗を育てるまでが重要で、苗の出来によって、作物の半分が決まることを意味しています。
つまり、野菜を大きく育て しっかり収穫するには、元気な苗が欠かせませんということです。
昔の農家さんは、苗半作を心に留めて、培養土を作っていたと言われています。
野菜がよく育つ培養土
昔の農家さんは、畑と田んぼの土を混ぜて、培養土を作っていたと言われています。
今回ご紹介する培養土は、「畑の土」「田んぼの土」「腐葉土」の3種類を用います。
安上がりでしっかり育つ!自家製ミックス育苗土の効果
photo by Randy fath (Unsplash)
💡 水はけ、水もち、肥料もちが良いです。
💡 養分をバランスよく供給できます。
💡 苗が病害虫に強くなります。
昔農家さんに学ぶ自家製育苗土の作り方
畑の土、田んぼの土、腐葉土をミックスします。
それぞれの土は 等分(同じ量)が基本ですが、畑の状態で比率を変えてみてください。
畑の土
苗を植え付ける畑の土を使います。
畑の土は養分が豊富で、多様な微生物を含んでおり、病原菌もそれに拮抗する善玉菌も含まれています。
畑の土は、幼い苗のうちに土着菌(その土地に定着したもともと棲みついている様々な菌)とのよい関係を築くことが出来ます。
田んぼの土
田んぼの土は、粘土質で水はけは悪いのですが、水もちが良く、肥料成分を吸着しやすく、肥料のもちが良いというメリットがあります。
また、田んぼの土は 一定期間 水に浸かっており、畑の病害菌はほとんどいませんので、培養土に適しています。
腐葉土
腐葉土は、落ち葉や小枝などを発酵・分解したもので、有機質を豊富に含んでおり、ミネラル分も多く、水はけが良いのが特長です。
まとめ
昔農家さんが広く行っていたと言われている「培養土の作り方」を、ご紹介いたしました。
畑と田んぼの土、そして腐葉土をブレンドするだけで、安上がりで野菜が育ちやすい培養土をお手軽にお作り頂くことができますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
今回ご紹介する培養土は、「育苗用の土」です。種まき用の土は、細かい赤玉土などをお使いになってください。
[参考文献]
木嶋利男著「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ」
[画像提供]Unsplash Markus Spiske