イチゴ畑の鳥害対策を、ご紹介いたします。
昔の農家さんは、山蚕という蚕の繭の天然の糸を畑に張って、鳥の対策を行っていたと言われています。
現在では、繭の糸を手に入れるのは難しくなりましたが、釣り糸などの細い糸で代用することができます。
わが家は、イチゴ畑に釣り糸(テグス)を張るようになってから、鳥に食べられたイチゴが畑に散乱するのを見かけなくなりました。
十分な効果を実感しておりますので、参考になさってください。
効果てきめん!イチゴ畑の鳥害対策|テグスで防鳥する方法
用意するもの
・支柱・クイなど(土から30~40cm出る長さのもの)
・釣り糸などの丈夫で細い糸(黒い糸でも、透明な糸のいずれもOKです)
糸の張り方
1.イチゴの畝の四隅と端に、支柱を立てます。
2.支柱に釣り糸を縛りつけます。
3.釣り糸はイチゴの葉っぱの高さに調整し、対角線上に張ります。
防鳥対策に効果的な釣り糸(テグス)について
イチゴ畑に、糸が張っているのが見えないように仕掛けることが、防鳥効果を高めるコツです。
黒色、透明な釣り糸を使いますと、鳥は何も見えないのに羽が引っかかり、それを何度か経験をすると、敬遠して寄り付かなくなると言われています。
トラップの糸に引っかかった鳥は、仲間にも警戒を伝えると言われていますので、被害の軽減を期待することができます。
応用できる!釣り糸(テグス)を使った鳥対策
作物によって、糸の高さや、支柱の長さ・数を調整して鳥対策を行います。
豆類
釣り糸の高さを10~20cmにします。
枝豆や落花生などの豆類が発芽して本葉が出てきますと、鳥はもう食べに来なくなりますので、糸を外しても構いません。
草丈が高い作物
トウモロコシなど、草丈が高くなる作物の場合は、長い支柱の上方に張り巡らせます。
まとめ
釣り糸(テグス)を使ったイチゴ畑の鳥害対策を、ご紹介いたしました。
わが家は、イチゴが赤くなりはじめの頃、釣り糸対策を行うようになったところ、さいわい鳥の被害に遭わずに、イチゴを収穫しており、効果的な方法であることを実感しております。
この対策は、昔農家さんが行ってきた伝承農法で、今でも行うことができる鳥対策ですので、おためしになってみてください。
「関連記事」
カラス対策を黒糸(テグス)で行う方法|現代農業2019年8月号
[ご参考:自然農法家 高内実(たかうちみのる)さんの鳥対策の動画]
※ 動画の前半は竹を使った鳥対策で、釣り糸を使った対策は3分20秒頃から始まります。