農学博士・木嶋利男先生のおすすめ本「昔農家に教わる野菜づくりの知恵とワザ」

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農学博士 木嶋利男先生の著書「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ」を、ご紹介いたします。

コンパニオンプランツ栽培の第一人者でおられる木嶋博士は、昔の農家さんが長い間 試行錯誤を経てたどり着いた野菜づくりの知恵を、一冊にまとめられました。

口伝えに行われていた農法は、きわめて合理的で意義があるものが数多く存在します。

本書にて、農薬や化学肥料、そして石油資材を使わずとも十分に野菜を育てることが可能であることをお分かり頂けると思いますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

農学博士・木嶋利男先生のおすすめ本「昔農家に教わる野菜づくりの知恵とワザ」

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おすすめ度 🌟🌟🌟🌟🌟

「先人たちから受け継ぐ伝承農法のマル秘ワザ」の編成

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木嶋博士の著書「昔農家に教わる野菜づくりの知恵とワザ」は、野菜名のインデックスを含めて94頁で編成されており、一章・二章の2部構成になっています。

一章 先人たちから受け継ぐ伝承農法のマル秘ワザ
二章 農書から紐解く昔農家のお宝ワザ

一章「先人たちから受け継ぐ伝承農法のマル秘ワザ」

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※ トマトとハコベの混植

一章は、種まきで発芽を促進させるワザ、雑草を敵とせず野菜と一緒に育てるワザ、野菜を混植することで夏の暑さを乗り切るワザ、植物を使った防寒対策など18項目が紹介されています。

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先人たちの知恵は、私たちも十分応用できるものばかりで、本書で紹介されている野菜の混植は、コンパニオンプランツ栽培の先駆けと言えるでしょう。

二章「農書から紐解く昔農家のお宝ワザ」

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二章は、古くは江戸時代に発行された「農業全書」などや、昭和時代初期の農家さんの知恵が紹介されています。

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毎年同じ場所で同じ科の野菜を栽培すると、いわゆる連作障害になると言われていますが、先人はナスとエンドウを交互に連作することで、どちらの野菜も品質が上がることを知っていました。

また、野菜を収穫しないで畑で保存する方法、トマトの葉を利用した防虫対策など、大仰でなく無理のない栽培法が42項目紹介されています。

応用できる自然暦

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日本列島は南北に細長く、地域によって気候が異なりますので、それぞれの地域で種まき・苗を植える時期が異なります。

そこで、昔の農家さんは、雪解けのかたち、鳥の初鳴き、草花の開花などの季節の変化を利用して、自然暦をつくりました。

本書には、先人たちが開発した自然暦が幾点か紹介されていますので、私も自然の移り変わりや鳥の鳴き声などを指標に野菜を育てるようになりました。

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たとえば、「梅の花が咲いたら、春じゃがいもの植え付け」という口伝があります。

あなたがお住いの地域で、梅の花が咲き始めましたら、春じゃがいもを植え付けてみられてはいかがでしょうか。

まとめ

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農学博士・木嶋利男先生のおすすめ本「昔農家に教わる野菜づくりの知恵とワザ」を、ご紹介いたしました。

本誌に掲載されている先人たちの知恵は、今でも十分に応用することが出来ると思います。

あなたも、動物や植物などの、季節の変化を感じ取りながら、野菜を育ててみられてはいかがでしょうか。

[ご紹介した書籍]

木嶋利男著「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ」(出版:家の光協会 2020年3月発売 )

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