大根の種を取る方法について、ご紹介いたします。
1本の大根から、たっぷり種を取ることができます。
自家採種の方法はとても簡単ですので、おためしになってみてください。
大根の種の取り方
大根の種を取る手順
大根を自家採種する方法です。
① 大根は、土から抜かずに 育ててゆきます。
② 大根の花を咲かせて鞘をならせます。
③ 鞘が茶色くなるまで根を抜かずに待ちます。
④ 鞘が茶色くカサカサ乾燥したら鞘ごと収穫し、根を片付けます。
上の画像は、大根の花が咲き終わって鞘が付いたものです。
鞘は、はじめは緑色をしていますが、次第に枯れて ご覧のように茶色くなりますので、鞘ごと収穫します。
自家採種した大根の種の保存方法
わが家は、茶色くなった鞘を手で摘んで、さらに乾燥させてカラカラにしております。
そして、種まきのシーズンになるまで 鞘ごと紙袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存をしております。
人によっては、鞘から出して種だけを保存する場合もあるようですので、あなたのやりやすい方法でなさってみてくださいね。
昔農家さんに学ぶ自家採種で大根の品質を上げるテクニック
大根の種について
自分で栽培した大根から種を取る場合、「固定種」がおすすめです。
固定種の大根から種を取って育てますと、かたちや味などの品質が変わりませんので、安定して栽培することが可能です。
大根の種は、今でこそ容易に手に入りますが、昔の農家さんは自分たちで育てた大根から種を取り、その種で栽培を繰り返していました。
大根の種まき
大根の鞘の中には、種が4~5粒ほど入っています。
わが家は、1つの鞘に入っている種を全て、1か所に蒔いて育てます。
農学博士の木嶋利男さんによりますと、大根や枝豆など 鞘に入っている全ての種を1か所にまくと、発芽しやすくなるのだそうです。
大根は、もともと発芽しやすい部類に入ると思うのですが、鞘に入っている種を全て蒔くと、事実 とても発芽の率が高いように思います。
野菜は子孫を残すために、鞘の中の種の数を 心得ているのでしょうね。
植物の神秘ですね。
大根の品質を上げるテクニック
農学博士の木嶋利男さんは、大根に限らず、野菜を自家採種し続けて栽培してゆくと、その土地に合う品質の良いものになってゆくと紹介されています。
短い期間で効果を得ることは難しいと思いますが、次第に病気や害虫に負けない、美味しい野菜になってゆくのだそうです。
また木嶋博士は、大根は同じ場所で繰り返して栽培し続けますと(連作)、大根の表面がきれいな質の良いものになってゆくとも紹介されています。
まとめ
大根の種の取り方について、ご紹介いたしました。
1本の大根からでも大量な種を取ることができますので、おためしになってみてください。
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