伝承農法|生姜の芽出し方法と、種生姜を植え付ける時のコツ

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生姜は、なかなか発芽しにくい野菜ですね。

種生姜を植え付けても なかなか芽が出ず、もしかしたら 発芽しないのでは???と、心配になられたことはないでしょうか。

今回は、「種生姜の芽出しをする伝承農法」と、「種生姜を植え付ける時のコツ」について、ご案内いたします。

伝承農法|生姜の芽出し方法と、種生姜を植え付ける時のコツ

生姜の芽出し方法

今回は、生姜の芽出し方法を2通りご案内いたします。

あなたのやりやすい方法で、行ってみてくださいね。

1.もみ殻の中で発芽させる方法(伝承農法)

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種生姜を、もみ殻の中に入れておく芽出し方法です。

発芽適温になりますと、芽が出てきます。

※ 生姜の発芽適温は、15℃以上 30℃以下が目安です。

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春は寒暖の差が激しく、また風も強いので、室内での芽出しがおすすめです。

この方法は、昔農家さんが行っていた伝承農法です。

2.土の中で芽出しする方法

籾殻をご用意できない場合は、育苗ポットに土を入れて 芽を出す方法がおすすめです。

種生姜を育苗ポットの中の土に挿しておきますと、発芽します。

この際、種生姜をすべて土に埋めずに一部を外に出しておきますと、発芽が早まります。

土が乾いてきましたら、軽く水やりをします。

なお、種生姜の量が多い場合は、大きい箱の中に土を入れて芽出しをしてみてくださいね。

※ 個人の感想ですが、芽出しに使う土は、種生姜を植える畝(場所)のものをお使いになると、生育がよくなるように思います。

種生姜を植え付ける時のコツ

大きな種生姜は、1片50グラムに分割します

大きな種生姜は、必ず「手」で折り分けて、1片を50gくらいにして 植え付けます。

包丁などで切りますと、不自然な場所で繊維質を切断することになり、傷みやすくなるからです。

また、種生姜を折り分けるタイミングは「植え付ける直前」が最適で、折った口を乾かせる必要はとくにありません。

1か所に3片まとめて植えます

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※ わが家は、種生姜を折り分けて、3片ずつ植えています

1片50グラムに折り分けた種生姜は、3片ずつ組み合わせて1か所に植え付けます。

組み合わせる種生姜は、どのような形のものでも構いません。

植える際、芽を上に向けて、互いがくっついたり重ならないよう 少しだけ間隔をあけて並べて植えます。

大きな種生姜を折り分けて 3片まとめて植える理由

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農学博士の木嶋利男先生によりますと、植え付けに利用する種生姜は、長い保存期間を経て、なかば休眠状態にあり、一度掘り上げているわけですから老化も進行しています。

そこで、大きな種生姜を割って小さくすると、内部のホルモンの働きを目覚めさせ、活発にからだづくりを行う「栄養生長」の段階に入らせます。つまり、「若返り」をさせるのです。

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折り分けた種生姜は、茎や葉が大きく伸びて大きく生長し、地下部の茎である根茎も大きく肥大します。

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さらに木嶋博士は、「種生姜を3片まとめて植える理由は、単独(1片)で植えるより 各段に生育がよくなります」と、紹介されています。

単子葉植物である生姜をはじめ、イネやネギなどを3片まとめて植えると 生育が旺盛になり収量が増加するのだそうです。

科学的なメカニズムは解明されていないようですが、昔から行われていた方法ですので、おためしになってみてください。

まとめ

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生姜の芽出し方法と、種生姜を植え付ける時のコツをご案内いたしました。

昔から行われている伝承農法ですので、ご参考にしていただければ幸いです。

[参考文献]木嶋利男著「驚くほどよく育つ 野菜づくりの裏ワザ」

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この記事を書いた人
ベジルナ

関東在住の主婦です。
江戸時代から伝わる農薬や化学肥料を使わない野菜の栽培法、旧暦、自然暦、季節の作物を使ったレシピ、おすすめしたい書籍などをご紹介しております。

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