ゴーヤのコンパニオンプランツは、マメ科の作物、ネギ類などがオススメです。
ゴーヤを単体で育てるより 他の作物と混植することで、生育が促進したり、病害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
ゴーヤのコンパニオンプランツ|相性の良い組み合わせ一覧
農学者の木嶋利男博士が紹介されている、ゴーヤと相性の良い野菜をご案内いたします。
コンパニオン プランツ |
効果 | 病気予防 | 害虫忌避 | 生育促進 | 空間利用 | |
野菜 | つるありインゲン、つるありササゲ、シカクマメなど | ゴーヤの生長が促進する効果 | ○ | ○ | ○ | |
ニラ・ネギ | ゴーヤの病気予防 | ○ | ||||
レタス | ゴーヤの株元を有効利用 | ○ | ○ | |||
チンゲンサイ | ○ | ○ | ||||
草 | ヤンバルハコベ | おとりになってゴーヤの病害虫を守る | ○ | ○ |
ゴーヤのコンパニオンプランツ栽培のポイント
ゴーヤとマメ科のコンパニオンプランツ栽培について
ゴーヤの苗と、マメ科の作物は株間を20~30cmほどとって栽培します。
つる性のマメ科作物は、根っこに根粒菌が共生して空気中の窒素を取り込み、周囲の土を肥沃にする働きをしますので、ゴーヤはその養分を利用しながら生長が促進します。
ゴーヤとニラ・ネギのコンパニオンプランツ栽培について
①植穴にネギを置きます
②ネギとゴーヤの根を絡ませて植えます
③植え付け完了
ゴーヤの根とニラ・ネギの根を絡ませて、苗を植え付けます。
ニラ・ネギの根っこからでる抗生物質の成分が、ゴーヤの病気(つる枯病など)を防ぐ効果があると言われています。
ネコブセンチュウ対策
ウリ科のゴーヤ、マメ科作物は、ネコブセンチュウという土壌病害虫の被害にあいやすく、一緒に栽培すると被害が大きくなることがあると言われています。
そのため、ネコブセンチュウの発生がみられる畝では混植を避けたほうが良いとも言われています。
なお、ネコブセンチュウの対策として、ゴーヤのそばにマリーゴールドを植えて、栽培後は畝にすき込むとセンチュウを死滅させる効果があるようです。
ご参考:ゴーヤについて
ゴーヤの原産地
※ イメージ
ゴーヤの原産地は、現在のインド東部の高温多湿な肥沃な土壌です。
原種のゴーヤは、低い木々が茂る明るいところに自生し、蔓を伸ばして低木に絡みつきながら育っています。
ゴーヤの原産地周辺は、水が多い土地のため、根は浅いところに伸びて、地上部は土の湿気から逃れるように高いところへ登ってゆきます。
この様子は、同じウリ科のキュウリと似ています。
日本への伝来
ゴーヤは、東南アジアから台湾、沖縄などの島伝いに日本に入ってきたと言われ、今でも生産量多いのは沖縄県です。
ゴーヤの正式な和名は「ツルレイシ」ですが、沖縄での呼び名「ゴーヤ(ゴーヤー)」が定着しました。
ゴーヤは苦みのある作物とされていますが、沖縄あばしゴーヤや長レイシ、白ゴーヤなどは苦みの少ない品種として人気です。
まとめ
ゴーヤのコンパニオンプランツをご紹介いたしました。
ゴーヤを単体で育てるより 他の作物と混植することで、生育が促進したり、病害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
[参考文献]
木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」
木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」