[伝承農法]モグラとネズミの忌避対策になる花について

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モグラとネズミの忌避対策になる花を、ご紹介いたします。

昔の農家さんは、ある花を圃場ほじょうに植えて、モグラやネズミを忌避する対策を行っていたと言われています。

今でも行える対策ですので、ご参考にしていただければ幸いです。

[伝承農法]モグラとネズミの忌避対策になる花について

ヒガンバナ

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昔から行われていた モグラとネズミの忌避対策は、畑の周囲にヒガンバナを植える方法です。

ヒガンバナの鱗茎りんけいには、「リコリン」という 動物にとっては強い毒性がある物質が含まれています。

モグラの被害に遭いやすい場所や、畑の周りにヒガンバナを植えますと、モグラはその毒性を嫌がり、菜園を回避すると考えられています。

水仙

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同じヒガンバナ科である「水仙」の鱗茎にもリコリンが含まれていますので、ヒガンバナと同じように、モグラとネズミの忌避対策に用いることができます。

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※水仙の鱗茎

ご参考:モグラとネズミについて

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家庭菜園を行っておりますと、モグラの穴の被害が少なくありませんね。

わが家の庭も、あちこちにモグラの跡があり、見つけるたびに足で踏んで、土をならしております。

モグラが畑を荒らす原因の一つとして考えられるのは、生ゴミなどの未熟な有機物を施している畑です。

未熟な有機物のまわりには、ミミズなどが増えて、それをエサとするモグラが集まってくるのだそうです。

ちなみに、モグラは完全なる肉食で、畑や庭を穴だらけにして作物が掘り返されたり、根が傷むことはあっても、作物を食害することはありません。

農学博士の木嶋利男さんによりますと、作物を食い荒らすのは、モグラが掘った穴を利用している「ネズミ」なのだそうです。

モグラとネズミを忌避する ヒガンバナ・水仙の植え方と、気を付けたい点

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※ モグラの穴に、水仙の球根を埋めました。

モグラとネズミの忌避対策に、畑の周囲にヒガンバナ・水仙を植えます。

いずれの花も毒性が強いので、誤って食べないように(間違えて収穫してしまわないように)、作物と一緒に植えないようにしましょう。

まとめ

モグラとネズミの忌避対策になる花は、ヒガンバナと水仙です。

昔の農家さんは、ヒガンバナや水仙を畑の周りに植えて、モグラやネズミを忌避する対策を行っていたと言われています。

今でも行える対策ですので、ご参考にしていただければ幸いです。

なお、いずれも毒性の強い花ですので、作物と一緒に植えず、畑の周りで育てるようにしてみてくださいね。

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[参考文献]

木嶋利男著「畑にやさしい自然の農薬と肥料」発行:万来舎

この記事を書いた人
ベジルナ

関東在住の主婦です。
江戸時代から伝わる農薬や化学肥料を使わない野菜の栽培法、旧暦、自然暦、季節の作物を使ったレシピ、おすすめしたい書籍などをご紹介しております。

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