ピーマンのコンパニオンプランツは、マメ科の作物や香りの強い野菜、ハーブなどがおすすめです。
ピーマンを単体で育てるより 他の作物と混植することで、生育が促進したり、病害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
ピーマンのコンパニオンプランツ|相性の良い組み合わせ一覧
農学博士の木嶋利男さんが紹介されている、ピーマンと相性の良い野菜をご案内いたします。
コンパニオン プランツ |
特記事項 | 病気予防 | 害虫忌避 | 生育促進 | 空間利用 | |
野菜 |
パセリ | ピーマンの日陰を利用 | ○ | ○ | ○ | |
ニラ | ピーマンの半枯病を予防 | ○ | ○ | ○ | ||
ラッカセイ | 落花生の根(根粒菌)が土を肥沃に | ○ | ○ | |||
つるなしインゲン | インゲンの根(根粒菌)が土を肥沃に | ○ | ○ | ○ | ||
コンパニオン プランツ |
特記事項 | 病気予防 | 害虫忌避 | 生育促進 | 空間利用 | |
花 |
マリーゴールド | 害虫・土壌病害虫の忌避効果 | ○ | ○ | ○ | |
ヒマワリ | 益虫の住み家になる。夏の害虫をブロックする効果。日当たりに気を付ける。 | ○ | ||||
ナスタチウム | ○ | |||||
ハ|ブ |
バジル | 害虫の忌避効果 |
○ | ○ | ○ | |
ヨモギ | ○ | ○ | ○ | |||
シソ | ○ | |||||
麦 | エンバク | おとり作物になる | 〇 | ○ |
ハーブをコンパニオンプランツする時のポイント
※ ヨモギとテントウムシ
ヨモギをピーマンのコンパニオンプランツにしますと、ヨモギの害虫を好むテントウムシなどの益虫がやってきますので、ピーマンの害虫被害が減る効果が期待できます。
なお、ハーブ類は根張りがよく旺盛に育ちますので、直植えしますと ピーマンの生育を阻害する場合があります。
そこで、農学博士の木嶋利男さんは、素焼きの鉢にヨモギを植えたものをピーマンのそばに置くことをおすすめされています。
鉢を畑の畝や地面に置くこと(もしくは鉢を半分土に埋める)で、ハーブ類は一定の大きさ以上に生長しなくなり、管理がしやすくなります。
ピーマンと相性が良くない野菜・花・ハーブ類
・ローズマリー
・ジャガイモ
・トウガラシ
ご参考:ピーマンについて
ピーマンの原産地
※image
ピーマンの原産地は、現在のメキシコ辺りの砂漠周辺の、雨が少なく乾燥した岩がゴロゴロしている痩せた土地です。
このあたりは、昼はカンカン照り、夜はグッと冷え込む温度差の大きい砂漠地帯特有の環境です。
このような中で、ピーマンの原種は自生しています。
ピーマンの性格
ピーマンは、細かい枝根を横に広げて育ちます。
枝ぶりもブッシュ型で、ボサボサした感じの低木です。
ピーマンの種は高温発芽性、つまり、発芽に高い温度が必要です。
いずれも密集して発芽し、やがて淘汰されて1本が大きく育ってゆきます。
日本への伝来
※ image
ピーマンの仲間であるトウガラシは、1542年にポルトガル人によって日本に伝わりましたが、ピーマンは明治初期にアメリカから入ってきました。
そして、ピーマンが一般家庭に普及したのは戦後です。
そのため、日本での伝統的な料理はなく、肉詰めや炒め物、サラダなど、おもに和食以外に使われている傾向があります。
ピーマンの産地
ピーマンの産地は、茨城県、宮崎県、高知県の海岸砂地です。
ピーマンは、ナス科の中では根が細く、浅い場所に根を張ります。
そのため、水はけの良い土壌を好みます。
カラーピーマンについて
ピーマンは完熟するとトマトのように真っ赤になります。
完熟果で収穫するピーマンを、カラーピーマンといい、熟すと甘味や旨味が増して美味しくなります。
なお、パプリカは、カラーピーマンの一種です。
まとめ
※ ピーマンとバジルのコンパニオンプランツ栽培
ピーマンのコンパニオンプランツをご紹介いたしました。
ピーマンの株元にできる空間、草丈の高さを利用した栽培ですので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
[参考文献]
木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」
木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」
木嶋利男著「コンパニオンプランツで野菜づくり」
木嶋利男著「農薬・化学肥料に頼らない おいしい野菜づくりの裏ワザ」家の光協会