サツマイモのコンパニオンプランツは、赤シソやマメ科の作物がおすすめです。
サツマイモは、単体で育てるより 他の作物と混植することで、生育が促進したり、病害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
サツマイモのコンパニオンプランツ|相性の良い組み合わせ一覧
サトイモのコンパニオンプランツ
農学者の木嶋利男博士が紹介されている、サツマイモと相性の良い野菜をご案内いたします。
赤シソ
つるなしインゲン
コンパニオンプランツ | 害虫忌避 | 生育促進 | 空間利用 | |
野菜 | 赤ジソ | ○ | ○ | ○ |
マメ科の野菜(つるなしササゲ・つるなしインゲン・エダマメ、エンドウなど) | ○ | ○ | ○ |
赤ジソとサツマイモのコンパニオンプランツ栽培について
※ サツマイモと赤シソのコンパニオンプランツ栽培
肥沃な畑での栽培がおすすめ「赤シソ」
サツマイモと赤ジソのコンパニオンプランツ栽培は、肥沃な畑に向いています。
サツマイモは葉や茎(ツル)に、アゾスピリラムという共生菌がすみついて窒素の固定を行いますので、肥料分の少ない土でもよく育ちます。
害虫を忌避する赤ジソ
また、サツマイモに寄り付きやすい アカビロードコガネなどのコガネムシ類の成虫は、赤ジソの赤い色を敬遠して産卵しなくなる効果があると言われています。
赤ジソをサツマイモのコンパニオンプランツする時のポイント
赤ジソは、サツマイモの株間に 数株ずつ植えつけます。
マメ科の作物とサツマイモのコンパニオンプランツ栽培について
サツマイモとマメ科の野菜のコンパニオンプランツ栽培は、痩せた土の畑に向いています。
サツマイモは、原産地の様子(次の章にてご紹介いたします)から想像できますように、砂質の土で栽培しますと甘味が凝縮して美味しいイモを収穫することができますが、サツマイモのツルが占有する広いスペースを利用して、マメ科の作物を育てることができます。
ご参考:サツマイモについて
サツマイモの原産地
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サツマイモは、メキシコを中心とする熱帯アメリカで生まれ、紀元前800~1000年頃には、中央アンデス地方でサツマイモが作られていたと言われています。
日本への伝来
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16世紀になると、コロンブスがサツマイモを持ち帰り、その後、東南アジア、アジア大陸へと渡りました。
そして、日本へは16~17世紀にかけて、宮古島に入ってきました。
※ 桜島
宮古島に入ったサツマイモは、その後 鹿児島へ入り、各地へ広がってゆきました。
とくに鹿児島では、温暖かつ水はけの良い火山灰を含んだシラス土壌だったこともあり、サツマイモの栽培が盛んになり、現在でも日本一の生産量を誇っています。
サツマイモの原種
※ 画像は昼顔です
サツマイモの原種は、乾燥した砂丘のようなところに群生しているツル性の植物のヒルガオ科で、朝顔に似た花が咲きます。
日本への伝来
サツマイモは、平安時代に栽培されていた記録が残っているほど、歴史が古い野菜です。
昔は、数多くの在来種がありましたが、現在は改良された品種が人気です。
まとめ
※ サツマイモとつるなしインゲンのコンパニオンプランツ栽培
サツマイモのコンパニオンプランツをご紹介いたしました。
サツマイモを単体で育てるより 他の作物と混植することで、生育が促進したり、病害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
[参考文献]
木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」
木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」
木嶋利男著「農薬・化学肥料に頼らない おいしい野菜づくりの裏ワザ」家の光協会
木嶋利男著「農薬に頼らない病虫害対策 (学研ムック 学研趣味の菜園)」