そら豆のコンパニオンプランツ|相性の良い組み合わせ一覧と固定種の紹介

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そら豆のコンパニオンプランツは、タマネギやニンニク、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科野菜、クリムソンクローバーやカモミールなどが おすすめです。

そら豆を単体で育てるより、ほかの作物と一緒に栽培することで、生育が促進したり、病気や害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

そら豆のコンパニオンプランツ

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※ ソラマメとカリフラワーのコンパニオンプランツ栽培

そら豆の
コンパニオン
プランツ
期待できる効果 病気予防 害虫忌避 生育促進 空間利用
春キャベツ ・コンパニオンプランツがそら豆を防寒する(寒風よけの効果)

・そら豆が窒素を固定し、コンパニオンプランツの生長を促進させる。

ブロッコリー
カリフラワー
ケール
タマネギ・ニンニク・ラッキョウ・エシャレット ・タマネギがそら豆の病気を防ぐ。
・そら豆がタマネギの生育を促進させる。
・そら豆に付くアブラムシを目当てにテントウムシなどの益虫が寄ってくるので、タマネギの害虫対策にもなる。
オリーブ 地中海沿岸諸国でよく見かける栽培。環境が多様になりオリーブの害虫が減少する効果が期待できる。常緑のオリーブはそら豆の寒風よけになる。
トウモロコシ* そら豆が窒素を固定し、コンパニオンプランツの生育を促進させる効果を期待できる。
ダイコン*
ニンジン*
クリムソンクローバー 春になると、テントウムシなどの益虫がやってきて、ソラマメに付くアブラムシを捕殺する。
ムギ類(オオムギ、エンバクなど)

そら豆とコンパニオンプランツの混植の効果

効果1「そら豆が土を肥沃にする」

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※ そら豆の根粒菌

マメ科のそら豆は、根に共生する根粒菌こんりゅうきんが窒素を固定して、土を肥沃にする効果があります。

そのため、そら豆のそばに植える作物は、生長が促進すると言われています。

翌春、気温が上がってきますと、そら豆は根をグっと広げます。

すると、新しくのびた根には根粒菌が付いて活発に働き、土が肥沃になりますので、コンパニオンプランツの生育が促進する効果を期待することができます。

効果2「コンパニオンプランツがそら豆の病気を予防」

そら豆のコンパニオンプランツに、タマネギやニンニクを用いますと、そら豆の病気予防の効果があると言われています。

negi-4ve_ok(photo by AC)

タマネギやニンニクの根には 共生菌がいて、その菌はそら豆がかかりやすい立枯病を防ぎます。

効果3「そら豆の防寒対策になるコンパニオンプランツ」

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※ カリフラワーとそら豆

そら豆は、晩秋から種をまいて越冬させます。

そのため、霜や雪、寒風などにさらされて、枯死してしまうことがあります。

そこで、そら豆のそばに 春キャベツやブロッコリー、カリフラワーなどを植えることで、寒さ対策をすることが出来ます。

そら豆のコンパニオンプランツとなる野菜は、いずれもそら豆と助け合いながら冬越えをし、翌春にはそれぞれの生育が旺盛になります。

ご参考「そら豆について」

そら豆の原産地

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※ image(phote by Moj Taba (Unsplash))

そら豆の原産地は、カスピ海沿岸の 比較的 標高が高い涼しい地域で、四季がはっきりしているところです。

原種のそら豆は、落ち葉が積もった場所に芽を出して、大株に生長します。

そして、暖かくなったら花を咲かせて実を付けます。

収穫は、年に一回のそら豆

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同じマメ科のエンドウマメなどは、整った環境であれば 一年中花を咲かせて実を付けます。

一方で、そら豆が花を咲かせて実を付けるのは、年に1回のみです。

私たちがスーパーマーケットなどで、そら豆を見かけるのは春だけなのは、こうのような理由なのですね。

日本への伝来

そら豆は、8世紀頃(奈良時代の頃)に、アジア大陸から日本へ入ってきたと言われています。

そら豆は、サヤが空を向かって付くため「空豆」と名付けられたという説があります。

また、かいこがつくるまゆのかたちに似ていることから、「蚕豆」と書くこともあります。

固定種のそら豆一覧

固定種の、そら豆のタネをご紹介いたします。

伝統的な品種では、香川県の「さぬき長そら豆」がありますが、現在では、一寸そらまめ(お多福豆)が主流になっています。

品種名 特徴 種まき時期 収穫時期
陵西一寸蚕豆りょうさいいっすんそらまめ 収量が多く病気に強いことを目指して育成された。3粒莢が多く、豆は粉質で甘味があり美味しい。 寒冷地
10月中旬
翌6月中旬~7月初旬
中間地
9月末~10月末
翌4月下旬~6月中旬
暖地
10月中旬~11月初旬
翌4月下旬~6月中旬
仁徳一寸蚕豆 濃い緑色の大粒で3粒莢が多い。豆は大きく甘みがある。中早生タイプ 中間地
10月下旬~11月初旬
翌5月下旬~6月下旬
暖地
10月初旬~10月下旬
翌4月初旬~5月中旬
駒栄蚕豆こまざかえそらまめ 春まき栽培が可能。3粒莢が多い一寸そら豆で味が良い。草勢は中くらいで草丈が低いので株が倒れにくい。 寒冷地
トンネルで2月中旬~5月中旬
翌6月中旬~7月末
中間地
10月中旬~10月下旬
翌4月下旬~6月中旬
暖地
10月下旬~11月中旬
翌4月下旬~6月中旬
お多福蚕豆おたふくそらまめ 一寸そら豆より粒はやや小さめ。分枝力があるので、多収量を期待できる家庭菜園に最適と言われている品種。 寒冷地
10月中旬
翌6月中旬~7月初旬
中間地
9月末~11月初旬
翌4月末~6月中旬
10月中旬~11月初旬 4月下旬~6月中旬
城陽長莢蚕豆じょうようそらまめ ファーヴェとも呼ばれているヨーロッパ系の品種。そら豆はイタリア語でファーヴェと呼ばれている。中早生品種。莢は20cmと長く一莢に6~7粒入る。茹ででも生食でもいける甘く美味しい品種。 寒冷地
10月中旬
翌6月中旬~7月初旬
中間地
9月末~10月末
翌4月下旬~6月中旬
暖地
10月中旬~11月上旬
翌4月下旬~6月中旬
初姫蚕豆はつひめそらまめ 陵西などの品種から赤みのある美味しい品種として育成された。草勢・耐寒性が強いため越冬しやすく分枝も多く栽培しやすい。実は小さめだが極上の味とされている多収品種。 寒冷地
10月中旬
翌6月中旬~7月上旬
中間地
9月末~10月末
翌4月下旬~6月下旬
暖地
10月中旬~11月初旬
翌4月下旬~6月中旬

※ 参考サイト 種苗と園芸品の「つる新 種苗店

まとめ

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そら豆と相性のよい野菜(コンパニオンプランツ)と、固定種をご紹介いたしました。

そら豆を単体で育てるより、ほかの作物と一緒に栽培することで、生育が促進したり、病気や害虫を防ぐ効果があると言われていますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

[参考文献]

木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」

木嶋利男著「有機・無農薬のおいしい野菜づくり」Gakken

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