
9月の農作業(畑仕事)と自然暦について、ご紹介いたします。
昔の農家さんは、植物の開花や落葉、鳥のさえずり、動物の行動や虫の鳴き声などを目安に、作物を育てていました。
現代でも、雨、風、雷などの天候や、季節によって移りゆく草花の生長が、野菜づくりの指標となるものがありますので、ご紹介いたします。
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9月の農作業(畑仕事)と自然暦
二十四節気を目安にした畑仕事
9月に行うおもな畑仕事です。
内容は、地域によって前後します。
| 二十四節気 | 時期 | おもな畑仕事 |
| 白露 | 9月7日頃 | ・サツマイモの早掘り |
| ・ラッカセイ、アズキ、トウモロコシの収穫 | ||
| ・ダイコン、ホウレンソウ、コマツナなどの秋野菜の種まき | ||
| ・タマネギ、ネギの種まき | ||
| 秋分 | 9月23日頃 | ・サツマイモの収穫 |
| ・ニンニクの植え付け | ||
| ・ハクサイ、キャベツなどの定植 | ||
| ・タマネギ、ネギの種まき |
※地域によって前後します。(参考文献 久保田豊和著「新版 暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二ヵ月」)
季節の目じるし
農家の厄日「二百十日、二百二十日」

立春から数えて210日目(9月1日頃)、220日目(9月11日頃)は、台風の襲来が多く、昔から「農家の厄日」と言われています。
そして、お彼岸(秋分)を境に日が短くなってゆきます。
昨今、9月は気温がまだ高く、秋冬野菜の育苗が難しくなってきていますが、種の蒔き遅れ、苗の植え遅れがないよう、作業を進めてゆきたいですね。
白露の頃を種まきの目安に

昔の農家さんは、白露の頃に ホウレンソウや大根の種まきを始めたと言われています。
白露は9月7日頃ですが、萩の花が咲くのを目安にしていたのだそうです。
各地の伝承
[468]シビトバナの咲く時は蕎麦の蒔時。
(死人花=萬壽釈迦=彼岸花)
(三重県木の本町付近の口伝)引用 川口孫治郎著「自然暦」
(旧暦)八月中(秋分)より雷ならずといえ、諸虫穴に入りて、口をとじ、水をふせぐ
白露の秋となる(中略)な(菜)・大こんの耕作をいそぐ
(秋分をすぎなければ害虫は穴に入らない、まいても虫が食う。涼しくなり害虫が発生しなくなってから霜に強い葉物を作る。どんなに急いでもまくのは白露を過ぎてから)引用 「百姓伝記」(久保田豊和著「畑仕事の十二カ月」)
まとめ

9月の農作業(畑仕事)と自然暦について、ご紹介いたしました。
昔の農家さんは、植物の開花や落葉、鳥のさえずりや動物の行動などを目安にして、農作業を行っていました。
現代でも、雨風の音や、植物の生長は、野菜づくりの指標となるかと思いますので、ご参考になさってください。
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[参考文献]
・川口孫治郎「自然暦」
・やさい畑 2018年 冬号


