伝承農法「大根の葉切り」大根を畑で長期間 保存する方法

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大根を畑で長期間 保存する方法「大根の葉切り」を、ご紹介いたします。

冬の間、大根を畑に植えたままにしておきますと、寒風や霜などで凍結したり、が入って味が落ちてしまうことがあります。

そこで、昔の農家さんは大根の葉を切って生長を止めていました。

この方法は、古くから行われてきた伝承農法で、現在も応用できる方法ですので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

冬の大根について

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晩夏から秋にかけて種をまいた大根は、寒風や霜、雪などで畑が凍結する頃が収穫時期にあたります。

また 大根は、葉を付けたままにしておきますと、子孫を残そうと葉の中心から新しい葉を出し 花を咲かせます。

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※ ねずみ大根の花(長野県埴科郡坂城町が産地)

このように、トウがたった大根は、味が落ちてしまいます。

そこで、昔の農家さんは、大根を畑に植えた状態で葉を切り落し、大根の生長を止める措置を講じていました。

伝承農法「大根の葉切り」長期間畑で保存する方法

大根の葉切り

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昔の農家さんは、大根を畑に植えた状態で葉を切り落とし、生長を止める(遅くする)措置を講じていました。

葉を切られた大根は、トウ立ちしにくくなりますので、長期間 畑に植えて(保存して)おくことができるようになります。

大根の葉切りの方法

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畑に植わっている大根の葉を、包丁やカマなどで 切り落します。

この時、葉を残さず根元からカットするのがポイントです。

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大根の葉が少しでも残っていますと、そこから新しい葉が出て生長が始まりトウ立ちしますので、葉の部分を残さずスパーンと切り落すのがコツです。

まとめ

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伝承農法「大根の葉切り」について、ご紹介いたしました。

植わっている大根の葉を切り落すことで生長が止まり(遅くなり)ますので、トウ立ちしづらくなり、長期間 畑で保存することができます。

私の経験ですが、葉切りを行うことで 春先までが入らず美味しく頂くことができましたので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

なお、葉を切らずに越冬した大根の花芽が出てきましたら、摘み取って召し上がってみてください。

菜の花として、美味しくお召し上りいただけます。

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