家の庭で、ソラマメを栽培しております。
毎年、コンパニオンプランツ栽培を行っておりますが、アブラムシの被害が抑えられていることを実感しております。
今回は、ソラマメを単体で栽培したものと、ソラマメとコンパニオンプランツを混植したものとの両方をご紹介いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。
ソラマメのアブラムシ対策に効果的なコンパニオンプランツ
ムギ類・クリムソンクローバー・カラスノエンドウ
エンバク(ムギ類)
クリムソンクローバー
カラスノエンドウ
ソラマメのアブラムシ対策に効果的なコンパニオンプランツは、ムギ類(エンバクなど)、クリムソンクローバーなどと言われています。
いずれのコンパニオンプランツも一年草扱いで、畑に繁茂することがありませんので、扱いやすい植物です。
なお、わが家の場合、カラスノエンドウは、毎春 自然に生えてきます。
コンパニオンプランツ栽培でアブラムシが少なくなる理由
※ アブラムシを捕食するテントウムシ
ソラマメを、ムギ(エンバク)やクリムソンクローバーと一緒に栽培すると アブラムシが少なくなる理由は、「アブラムシの天敵」がやってきて、アブラムシを捕食するからです。
アブラムシの天敵は、テントウムシやクモ、カマキリなどですが、ソラマメにアブラムシが付くシーズンは、おもにテントウムシが活躍します。
ソラマメのコンパニオンプランツを種まきする時期
ムギ類(エンバクなど)やクリムソンクローバーは、種をまいて育てます。
種をまく時期は 一般地において 9月~11月頃で、ソラマメの播種時期と重なりますので、作業の一環として行うことができます。
緑肥・草マルチになるコンパニオンプランツ
※キュウリ栽培の草マルチとして利用しているエンバクです
ムギ類やクリムソンクローバーは、畑の緑肥や草マルチとして利用することもでき、最後は土に還ります。
効果を実感!ソラマメのアブラムシ対策|コンパニオンプランツ栽培の効き目
通路の左側:ソラマメ・エンバク・クリムソンクローバー
通路の右側:ソラマメのみ
今季は、ソラマメとエンバク・クリムソンクローバーを混植したものと、ソラマメを単体で栽培したゾーンとの二か所に分かれました。
たまたま偶然このような栽培になったのですが、ソラマメに付くアブラムシの量が格段に違いましたので、ご紹介いたします。
コンパニオンプランツと混植したソラマメ
単体で栽培したソラマメ
エンバクとクリムソンクローバーと一緒に育てたソラマメは、アブラムシがあまり付いていません。
一方で、単体で栽培したソラマメには、おびただしいアブラムシが付いています。
こちらが2025年4月の、庭の様子です。
右畝がソラマメで、通路にカラスノエンドウが自然に生えてきました。
目で確認する限り、アブラムシの姿は見られません。
こちらが、通路に生えているカラスノエンドウです。
黒いかたまりが、アブラムシです。
カラスノエンドウが自らおとりになって、アブラムシをおびき寄せているのかもしれません。
ご参考:ソラマメを自家採種
わが家は、自家採種したソラマメを、次のシーズンに種まきしております。
農学者の木嶋利男博士によりますと、毎年 自家採種を繰り返して栽培を続けると、その土地に合った野菜を収穫することができるようになり、病気が害虫に強くなってゆくと紹介されています。
まとめ
ソラマメに付くアブラムシ対策には、エンバクなどのムギ類や、クリムソンクローバーが効果的です。
また、自然に生えてくるカラスノエンドウも アブラムシ対策になることが分かりました。
わが家は、コンパニオンプランツ栽培の効果を、毎年実感しております。
薬剤などを使わずにソラマメを育ててみたい方におすすめの方法ですので、ご参考にしていただければ幸いです。
「参考文献」木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」